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Lステップ構築代行の相場は?見積りを9項目に分解して必要額を出す方法

Lステップ構築代行の相場は?見積りを9項目に分解して必要額を出す方法

結論からお伝えします。Lステップ構築代行の相場を調べても、自社がいくら払うべきかは分かりません。相場の幅が広すぎるからです。

必要なのは相場表ではなく、見積りの分解です。Lステップの構築代行は9つの作業項目に分けられます。自社に必要な項目だけを選んで足せば、それがあなたの必要額です。逆に言えば、相場より高い見積りが来たときも、どの項目が乗っているかを見れば理由が分かります。

本記事では、Lステップの構築代行を行う筆者が、自社の見積り内訳を金額まで公開したうえで、必要額の出し方を解説します。

Lステップ構築代行の相場はいくら?

初期構築で5万円から250万円、運用代行で月額3万円から40万円です。幅が広すぎて、相場として機能していないのが実情です。

筆者が2026年8月に構築代行会社5社の料金解説ページを調べたところ、提示されていた初期費用は次のようにばらついていました。

調査したサイト提示されていた初期費用
A社(正規代理店)5万〜15万/15万〜40万/30万〜80万の3段階
B社(正規代理店)20万〜250万
C社(比較メディア)10万〜数百万(格安10〜30万・標準30〜80万・フルカスタム100万〜)
D社(正規代理店)40万〜250万
E社(正規代理店)50万〜(設計・構築のみ)

運用代行の月額も、月3万円から月40万円まで開いていました。

同じ「Lステップ構築代行」という言葉で、下限と上限に50倍の差があります。これは各社が嘘をついているわけではありません。含まれる作業がまったく違うものを、同じ名前で呼んでいるだけです。

だから相場表を眺めても判断できません。見るべきは金額ではなく、その金額に何が入っているかです。

なぜ相場がこれほど割れるのか?

含まれる作業範囲が違うからです。Lステップ構築という言葉は、アカウントの初期設定だけを指すこともあれば、シナリオ設計から分析改善までを含むこともあります。

具体的には、次の4つで金額が動きます。

  1. 作業範囲。どこまでを代行に含めるか。設定だけか、設計から任せるか
  2. 制作物の数。シナリオが1本か3本か、フォームが1件か5件か
  3. デザインの有無。リッチメニューや回答フォームを既製のまま使うか、デザインを作るか
  4. 依頼先。制作会社か、フリーランスか、正規代理店か

このうち読者が自分でコントロールできるのは1から3です。ここを決めないまま相見積もりを取ると、各社がそれぞれ違う前提で見積りを出してくるため、比較すらできません。

見積りを取る前に決めるべきなのは、予算ではなく作業範囲です。

Lステップ構築代行の見積りは9項目に分解できる

Lステップの構築作業は、次の9項目に分けられます。筆者が実際に見積書で使っている項目と金額です。

#作業項目何をするか当方の金額(税込)
1ヒアリング・要件定義・競合調査LINEで何を達成するかを決め、競合の運用を調べる5万円
2LINE公式アカウント構築アカウント開設、初期設定、あいさつメッセージ、基本の応答設定5万円
3Lステップ基本構築タグ設計、友だち情報欄の設計と設定5万円
4予約機能・予約リマインド配信予約カレンダーの設定と、前日リマインドの自動配信3万円
5回答フォームアンケートや申込フォームの作成(簡易1件)1万円
5’回答フォーム(デザイン込み)同上にCSSデザインを適用3万円
6リッチメニュー(簡易版)既製デザインでのメニュー設置1万円
6’リッチメニュー(デザイン込み)オリジナルデザインの制作と設置3万円
7シナリオ作成 1本配信の設計と原稿作成(市場・競合調査を含む)5万円
8アップセル・セグメント別配信設定属性ごとに違う内容を出し分ける設定3万円
9流入経路分析の設置どの経路から来た友だちが成約したかを計測する仕組み個別見積

この表の使い方は単純です。自社に必要な行だけを選んで足す。それが必要額の目安になります。

他社の見積りを受け取ったときも同じです。総額だけの一式見積りなら、この9項目のうちどれが含まれているかを聞いてください。答えられない相手には頼まないほうが安全です。

自社の必要額を出す3ステップ

金額から考えると必ず失敗します。行動から逆算してください。

電卓とノートでLステップ構築代行の見積り項目を足して必要額を計算する様子

ステップ1:LINEで達成したい行動を1つ決める

友だちに取ってほしい行動を1つだけ決めます。予約する、来店する、資料を請求する、リピート購入する。複数思いつく場合も、まず1つに絞ってください。

ここが曖昧なまま構築すると、機能は揃っているのに何も起きないアカウントができあがります。筆者が相談を受ける中で最も多いのがこのパターンです。

ステップ2:その行動に必要な項目だけを選ぶ

決めた行動によって、必要な項目は変わります。目安は次のとおりです。

達成したい行動最低限必要な項目追加で効く項目
予約を埋めたい1・2・3・4・65(事前問診・要望フォーム)
リピート来店させたい1・2・3・6・78(客層別の出し分け)
見込み客を育てて成約させたい1・2・3・75・8・9
問い合わせ対応を減らしたい1・2・3・5・6
まず友だちを集めたい1・2・3・69(どの導線が効いたか計測)

1から3はどの目的でも外せません。ここを削ると、あとから何をやっても効果測定ができなくなります。

サロンの受付でスタッフがスマートフォンからLINE経由の予約を確認する様子

ステップ3:選んだ項目を足す

たとえば「予約を埋めたい」なら、1・2・3・4・6を足して19万円。フォームを加えても20万円です。「見込み客を育てたい」でシナリオ1本なら、1・2・3・7で20万円になります。

この計算で出た金額が、あなたが払うべきおおよその額です。相場の上限である250万円と比べる必要はありません。

当方の構築プランと実際の内訳

上の9項目を組み合わせて、3プランにまとめています。金額は税込です。

ベーシック 20万円スタンダード 35万円プレミアム 60万円〜
ヒアリング・要件定義・競合調査ありありあり
LINE公式アカウント構築ありありあり
Lステップ基本構築(タグ・友だち情報欄)ありありあり
予約機能・予約リマインド配信ありありあり
回答フォーム簡易1件デザイン込みデザイン込み
リッチメニュー簡易版デザイン込みデザイン込み
シナリオ作成1本3本
アップセル・セグメント別配信ありあり
予約キャンセル客の再予約設定ありあり
流入経路分析・分析改善あり

ベーシック20万円の内訳は、5万+5万+5万+3万+1万+1万で20万円です。冒頭の9項目表と一致します。一式見積りにしていないのは、要らない項目を外して調整できるようにするためです。

初期費用を抑えたい場合のために、構築費を月額に含める形も用意しています。月額10万円の6ヶ月契約で、構築と運用サポートを合わせて総額60万円です。まとまった初期投資が難しい事業者向けの選択肢になります。

なお、リッチメニューのデザインを外注する場合は、その外注費が実費で加算されます。

相場より下で足りるケースもある

すべての事業者にLステップが必要なわけではありません。ここは構築代行をしている立場でも正直に書きます。

次に当てはまるなら、Lステップを入れる前に検討すべきことがあります。

  • 友だちがまだ100人に届いていない。配信する相手がいない状態で機能を増やしても成果は出ません。まず集める設計が先です
  • 送りたい内容が月1回のお知らせだけ。LINE公式アカウントの標準機能で足ります
  • 月額3万円から5万円の固定費が経営的に重い。Lステップは契約後に下位プランへ変更できないため、負担が続きます

3つ目に該当する場合、選択肢は3つです。LINE公式アカウントの標準機能で運用する、無料で使えるオープンソースのLINE CRMを試す、Lステップを入れずに配信設計だけ整える。それぞれの詳細はLステップを解約する前に確認する5つのことLINE Harnessとは?月額0円のオープンソースLINE CRMにまとめました。

ツールを入れれば成果が出るわけではありません。差が出るのは機能ではなく設計です。タグをどう切るか、シナリオを何本どう組むか、流入経路をどう分けるか。ここが決まっていないアカウントは、どのツールを使っても同じ結果になります。

相場を見るときに見落としがちな3つの費用

構築費だけを比べていると、あとから予算が合わなくなります。次の3つを最初から計算に入れてください。

  1. Lステップ本体の月額。構築代行の費用とは別に、ツール利用料が毎月かかります。プラン別の金額はLステップの料金を徹底解説にまとめています
  2. 運用代行の月額。構築後に配信や改善を任せる場合の費用です。調査した5社では月3万円から月40万円まで開いていました
  3. 公開後の修正費。作ったあとの変更を無料と考えていると揉めます。何回まで無料か、時間単位か、契約前に必ず確認してください

構築費が安くても、修正が全部有料なら総額は逆転します。比較するのは初期費用ではなく、最初の1年でかかる総額です。

発注前に必ず確認する5つの質問

見積りを受け取ったら、次の5つを聞いてください。答え方で相手の姿勢が分かります。

  1. この見積りに含まれる作業を項目ごとに教えてください
  2. シナリオは何本、フォームは何件までですか
  3. 公開後の修正は何回まで、いつまで無料ですか
  4. 運用は誰がやりますか。こちらで運用する場合のマニュアルはありますか
  5. 成果が出なかった場合、何を見て原因を切り分けますか

5つ目に答えられる相手を選んでください。構築して納品して終わりではなく、公開後に数字を見て直せるかどうかで結果が変わります。

よくある質問

Lステップ構築代行の最低料金はいくらですか?

調査した範囲では5万円からの提示がありました。ただしその金額はアカウントの初期設定のみを指すことが多く、タグ設計やシナリオは含まれません。当方の最小構成は20万円です。

相場の250万円は何が違うのですか?

シナリオ本数が多い、外部システムとの連携がある、診断コンテンツなどの制作物を含む、といったケースです。中小企業や個人事業主の一般的な用途では、この金額帯が必要になることはまずありません。

自分で構築するのと代行に頼むのはどちらが得ですか?

学習時間を確保できるなら自分で構築できます。設定作業そのものは難しくありません。差が出るのは、タグ設計とシナリオ設計です。ここを間違えると、あとから作り直しになり、結果的に時間を失います。手を動かす部分を自分でやり、設計だけ相談するという分け方も可能です。

構築代行を頼めば友だちは増えますか?

増えません。構築は友だちが来たあとの受け皿を作る作業です。友だちを集める導線は別に設計する必要があります。集め方はLINE公式アカウントの友だちの増やし方7選にまとめました。

正規代理店に頼むべきですか?

規模の大きい案件や、Lステップ社との調整が必要な要件では正規代理店が有利です。一方、中小規模の構築では、担当者が誰になるかのほうが結果に効きます。窓口と作業者が別か同じかを確認してください。

構築にはどれくらい期間がかかりますか?

作業範囲によりますが、ベーシック相当で2週間から1ヶ月が目安です。期間を左右するのは作業量よりも、原稿や写真などの素材が揃うタイミングです。

まとめ

Lステップ構築代行の相場は5万円から250万円と開いており、相場表からは自社の必要額を判断できません。含まれる作業がまったく違うものが同じ名前で呼ばれているためです。

やるべきことは3つです。LINEで達成したい行動を1つ決める。その行動に必要な項目だけを9項目表から選ぶ。選んだ項目を足す。これで自社の必要額が出ます。

そして構築費だけでなく、Lステップの月額、運用代行費、公開後の修正費を含めた1年の総額で比較してください。

見積りの妥当性を判断したい、自社にどの項目が必要か分からない、という段階でもご相談いただけます。作業範囲を整理するところからお手伝いします。

Lステップ構築・LINE運用のご相談は お問い合わせ からお気軽にどうぞ。熊本を拠点にオンラインで全国対応しています。地域での依頼を検討中の方は熊本でLINE公式アカウントの構築・運用代行を頼むには?もあわせてご覧ください。

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