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Lステップを解約する前に確認する5つのこと|消えるデータと解約後の選択肢

Lステップを解約する前に確認する5つのこと|消えるデータと解約後の選択肢

結論からお伝えします。Lステップの解約でいちばん重要なのは手順ではありません。解約が本当に最適な選択なのかという判断と、解約したあとにLINE運用をどう続けるかの設計です。

解約手順そのものは管理画面から進められます。一方で、解約するとLステップ側に蓄積したデータは戻りません。そして、解約後の運用をどうするか決めないまま手続きだけ済ませると、友だちは残っているのに何も送れない状態になります。

本記事では、Lステップの構築代行を行う筆者が、解約前に確認すべきことと、解約後の選択肢を整理します。なお仕様や料金は変更されることがあるため、最終的な手続き条件は必ず公式サイトと契約内容で確認してください。

そもそも解約が最適な選択なのか?

解約の相談を受けたとき、筆者がまず確認するのは「何に困っているか」です。理由によって、解約以外の手が有効なことがあります。

解約を考えた理由検討すべき選択
月額が負担になっている下位プランへの変更はできない。解約か乗り換えの検討になる
配信通数が余っている配信の設計を見直せば使い切れないか先に確認する
機能を使いこなせていない設計の問題。ツールを変えても同じ状態になる
運用する人がいない運用の外部委託か、仕組みの簡素化
LINE運用自体をやめる解約でよい
他ツールに移る理由が明確解約してよい。ただし移行の準備を先に

注意してほしいのは、3行目です。機能を使いこなせていないという理由で乗り換えても、別のツールで同じことが起こります。原因はツールではなく、何のために何を送るのかが決まっていないことにあるためです。この場合は、シナリオを1本だけ作り直すほうが解決に近くなります。設計の考え方はLステップのステップ配信の作り方にまとめました。

ここで、料金を理由に解約を考えている方に先に知っておいてほしいことがあります。

Lステップは、契約後に下位プランへ変更することができません。「規模に合わなくなったから1段階下げる」という調整ができない仕組みです。月額を下げたい場合は、いったん解約して契約し直すことになります。

これは判断に大きく効きます。他の多くのサービスなら「まず下位プランに落として様子を見る」という中間の選択肢がありますが、Lステップではそれが取れません。つまり、料金が理由の場合は、そのまま続けるか、解約するかの二択になります。

だからこそ、次章以降の準備が重要になります。プランごとの料金と機能はLステップの料金を徹底解説Lステップのプラン別にできることにまとめていますので、いま自分がどの位置にいるかを確認したうえで判断してください。

そのうえで解約すると決めたなら、次の準備に進んでください。

解約で消えるデータと、残るデータは?

ここが最も誤解されやすい部分です。消えるのはLステップ側で管理していた情報で、LINE公式アカウント側の情報は別扱いになります。

解約後の扱い
タグ消える
友だち情報欄・カスタム項目消える
シナリオ配信の設定消える
メッセージテンプレート消える
回答フォームと回答内容消える
流入経路・分析データ消える
LINE公式アカウントの友だち残る
LINE公式マネージャーで送った配信履歴残る

友だちそのものは残ります。ここは安心してよい部分です。ブロックされない限り、友だちリストがゼロになることはありません。

一方で、その友だちが「どこから来た人で、何に興味を示し、何回来店したか」というLステップ側で付けた情報はすべて失われます。友だちの人数は残るが、その人が誰なのかという文脈が消えると考えてください。

この違いは、実際に運用してみると重さが分かります。1,000人の友だちがいても、タグがない状態では全員に同じ内容を送るしかありません。セグメント配信ができないということは、開封率もクリック率も下がるということです。

解約前にエクスポートしておくものは?

解約前に手元へ残す資料やデータを整理して箱に詰めている様子

解約手続きを始める前に、CSVで書き出せるものはすべて手元に残してください。手続きが完了してからでは戻せません。

最低限、次の4つは出しておきます。

  1. 友だち一覧(タグと友だち情報欄を含めた状態)
  2. 回答フォームの回答内容
  3. シナリオの構成(画面のスクリーンショットでも可)
  4. メッセージテンプレートの本文

3と4は、次のツールで組み直すときの設計図になります。文面をゼロから書き直すのは想像以上に時間がかかるため、本文をテキストで残しておくだけで移行の負担が変わります。

ここで1点、構造上の制約を知っておいてください。CSVに書き出した友だちのデータを、別のツールにそのまま流し込んでも、同じ人物として紐づけることはできません。LINEの友だちを識別する仕組み上、識別子はツールをまたいで共有されないためです。

筆者は構築代行の仕事で複数のツールを扱い、移行の作業も実際に行ってきました。そのうえではっきり言えるのですが、乗り換えで引き継げるのは「情報」であって「紐づけ」ではありません。エクスポートしたタグを新しいツールで再現するには、友だちに再度アンケートに答えてもらうか、行動から付け直す作業が発生します。ここを見込まずに移行日を決めると、想定より長く運用が止まります。

見落とされやすい落とし穴はどこか?

複数の解説記事で共通して指摘されているのが、一度Lステップと連携したLINE公式アカウントは、解約後に同じアカウントで再連携できないという点です。

これが事実であれば、影響は小さくありません。「一度解約して、必要になったらまた契約すればいい」という判断ができなくなるためです。再開したい場合はLINE公式アカウントの新規作成が必要になり、それは友だちを一から集め直すことを意味します。

契約の最低期間についても、支払い方法や契約形態によって条件が異なるという記述が見られます。クレジットカードと銀行振込で締め日の扱いが変わるという情報もあります。

これらは運用にとって重大な条件なので、記事の情報だけで判断しないでください。解約ボタンを押す前に、公式のサポートに「このアカウントで再連携が可能か」「次回請求を止めるための期限はいつか」の2点を問い合わせて、回答を文面で残しておくことをおすすめします。数分の手間で、取り返しのつかない事故を防げます。

解約後、LINE運用をどう続けるか?

3つの選択肢の資料を机に並べて比較検討している事業者の手元

解約したあとの選択肢は、実質的に3つです。

選択肢1|LINE公式アカウントだけで運用する

追加費用はかかりません。あいさつメッセージ、一斉配信、簡易的なステップ配信、リッチメニューは標準機能で使えます。

向いているのは、友だち数が少なく、全員に同じ内容を送れば足りる場合です。逆に、入口ごとに内容を変えたい、反応した人だけに次を送りたいという運用は難しくなります。LINE公式アカウント単体でできることの範囲はLINE公式アカウントとLステップの違いにまとめています。

選択肢2|別の拡張ツールに乗り換える

同種のツールは複数あります。月額を下げたい場合や、必要な機能だけ使いたい場合の選択肢です。

ただし前述のとおり、友だちの紐づけは引き継げません。乗り換えのたびにタグを付け直す作業が発生することは、事前に見込んでおいてください。

選択肢3|自前の仕組みを持つ

LINEの公式APIを使えば、配信や顧客管理の仕組みは自分の側に持てます。月額のライセンス費用は発生しません。

実際、ステップ配信、タグ管理、リッチメニューの出し分け、フォーム、スコアリングまで備えたCRMが、オープンソースとして公開されています。筆者も構築代行でこの方式を扱っています。無料枠のサーバーで動かせるため、一定の規模までは運用コストがかかりません(詳しくはLINE Harnessとは?にまとめました)。

正直に書きますが、この選択肢は誰にでも向くものではありません。設置と初期設定に技術的な作業が必要で、不具合が起きたときに自分で調べる姿勢も要ります。反面、月額が発生しないこと、データが自分の管理下に残ること、ツール側の仕様変更に振り回されないことは、長く運用するほど効いてきます。

判断の目安を挙げます。

状況向いている選択肢
友だち200人未満・配信は月数回選択肢1(LINE公式のみ)
分岐や顧客管理が必要・自分で運用したい選択肢2または3
月額を恒久的にゼロにしたい選択肢3
技術的な作業を自分でしたくない選択肢1、または構築を委託

よくある質問

Q1. 解約すると友だちも消えますか?

消えません。友だちはLINE公式アカウント側に残ります。消えるのは、タグや友だち情報欄など、Lステップ側で付けた情報です。人数は残るが、その人が誰なのかという情報が消えると考えてください。

Q2. 解約せずに月額を下げる方法はありますか?

下位プランへの変更はできません。ここが他のサービスと大きく違う点です。月額を下げる目的で「1段階下のプランに落とす」という調整が取れないため、料金が理由の場合は、続けるか解約するかの二択になります。

そのうえで、解約を選ぶ前に確認してほしいのが次の点です。解約するとLステップ側のデータは戻らず、再連携についても制約があるとされています。単純に「安いプランに移る」感覚で解約すると、想定以上のものを失います。

Q3. 一度解約したあと、また契約できますか?

再契約自体は可能ですが、同じLINE公式アカウントで再連携できないという指摘が複数あります。事実であれば新しいLINE公式アカウントを作ることになり、友だちは引き継げません。解約前に必ず公式へ確認してください。

Q4. 乗り換え先にタグや友だち情報は移せますか?

CSVとして書き出すことはできますが、別ツールで同じ友だちに自動で紐づけることはできません。LINEの識別子はツールごとに発行されるためです。移行後は、アンケートや行動をもとにタグを付け直す作業が発生します。

Q5. 解約と乗り換えを同時に進めても大丈夫ですか?

おすすめしません。先に移行先を用意して動作を確認し、そのうえで解約してください。順番を逆にすると、友だちはいるのに何も送れない空白期間ができます。

まとめ|手順より先に、判断と受け皿を決める

Lステップの解約で本当に重要なのは、手続きの方法ではありません。

まず、解約が最適かを確認してください。使いこなせていないのが理由なら、ツールを変えても同じ状態になります。設計の見直しのほうが解決に近いことがあります。

料金が理由の場合は、下位プランへの変更ができないため、続けるか解約するかの二択です。中間の選択肢がないぶん、解約の準備を丁寧に進める必要があります。

解約すると決めたら、CSVで出せるものはすべて出してください。タグ、シナリオ、フォーム回答、テンプレートの本文。これらは戻りません。

そして、解約ボタンを押す前に、同じLINE公式アカウントで再連携できるかを公式に確認してください。ここだけは記事の情報で判断せず、自分の契約について直接回答をもらってください。

最後に、解約後の運用先を先に用意してから手続きを進めてください。順番を守れば、友だちを失わずに移行できます。

Lステップの解約の判断、乗り換え先の選定、移行後の再構築についてのご相談は お問い合わせ からどうぞ。LINE公式アカウントの構築代行および運用サポートも行っています。現在の運用内容をうかがったうえで、解約すべきか、設計の見直しで足りるかからお答えします。

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