LINE

Lステップのステップ配信の作り方|設計から設定までを構築代行者が解説

Lステップのステップ配信の作り方|設計から設定までを構築代行者が解説

結論からお伝えします。Lステップのステップ配信でつまずく原因は、操作方法ではなく設計です。

設定画面の使い方は、実際に触れば30分で覚えられます。手が止まるのはその手前で、何通を、何日おきに、何を書いて送るのかが決まっていないからです。ここが白紙のまま管理画面を開いても、1通目から書けません。

本記事では、熊本でLINE公式アカウントの構築代行を行う筆者が、ステップ配信を作る前に決めるべきことから、実際の設定手順、送ったあとに起きやすい失敗までを順番に解説します。

Lステップのステップ配信とは何が違うのか?

ステップ配信は、友だち追加をきっかけに、あらかじめ用意したメッセージを決めた間隔で自動的に送る機能です。Lステップでは「シナリオ配信」と呼ばれます。

LINE公式アカウントにも同名の機能がありますが、できることの幅が違います。

LINE公式アカウントのステップ配信Lステップのシナリオ配信
配信の間隔日単位分単位で指定できる
条件分岐限定的タグ・回答・行動で細かく分岐できる
途中からの合流できない別シナリオへの移動ができる
配信の起点友だち追加が中心タグ付与、フォーム回答、リンククリックなど
個別の差し込みできない名前や登録内容を差し込める

違いを一言でまとめると、LINE公式は全員に同じ順番で送る機能、Lステップは相手の状態に応じて送り分ける機能です。

まだLINE公式アカウントとLステップのどちらを使うか決めていない場合は、LINE公式アカウントとLステップの違いを先にお読みください。料金と機能の全体像はLステップのプラン別にできることにまとめています。

作る前に決める3つのこととは?

管理画面を開く前に、次の3つを紙に書き出してください。ここが決まっていれば、設定作業は流れ作業になります。

1. ゴールを1つに絞る

そのシナリオを最後まで読んだ人に、何をしてほしいのかを1つだけ決めます。予約する、来店する、資料を請求する、返信する。どれか1つです。

2つ以上入れると、どちらも中途半端になります。予約もしてほしいし商品も買ってほしい、という配信は、読む側からするとどうすればいいのか分かりません。

2. 通数と間隔を決める

ゴールが決まったら、そこにたどり着くまでに相手が知る必要のあることを並べて、1通1テーマで割り当てます。

目安としては、3通から5通に収まることがほとんどです。通数が多いほど成果が上がるわけではありません。読まれない通数を増やすとブロックが増えます。

間隔は、次のように考えると決めやすくなります。

商材の性質目安の間隔理由
その場で決められる(飲食、美容、雑貨)1日おき・全3通検討期間が短く、間が空くと忘れられる
少し考える(サロンの回数券、教室、修理)2〜3日おき・全4通比較する時間が必要
高額・決裁がある(制作、設備、法人向け)3〜7日おき・全5通社内で相談する時間を挟む

1通目だけは例外です。友だち追加の直後、相手がスマホを見ている状態で届くように、遅延をかけずに送ってください。ここで何も届かないと、何のアカウントを追加したのか分からないまま埋もれます。

3. 離脱した人の受け皿を用意する

ステップ配信を作るとき、最後まで読んだ人のことばかり考えてしまいがちです。実際には、途中で反応しなくなる人のほうが多くなります。

3通目まで一度も反応がない人に、同じ内容を送り続けても結果は変わりません。タグで分けて、別の切り口のシナリオに移すか、配信を止める設計にしてください。ここを作っておくと、ブロック率が目に見えて変わります。

ステップ配信の設定手順は?

3つが決まったら設定に入ります。Lステップの管理画面での流れは次のとおりです。

  1. シナリオ配信のメニューから新規作成する
  2. シナリオ名を決める(後から自分が見て分かる名前にする)
  3. 配信タイミングを「経過時間」か「時刻指定」から選ぶ
  4. 各通のメッセージを作成する
  5. 配信後のアクション(タグ付与、次のシナリオへの移動など)を設定する
  6. 友だち追加時の設定、またはタグ付与をトリガーにシナリオを開始させる

3の配信タイミングは、迷ったら時刻指定を選んでください。経過時間で組むと、友だち追加の時刻によっては深夜に通知が飛びます。夜中の2時にスマホが鳴ったアカウントは、内容にかかわらずブロックされます。

筆者が構築代行で複数のアカウントを見てきたなかでも、送信時刻はブロック率に最も分かりやすく出る要素でした。配信時間帯を制御する機能を持つツールがあるほど、ここは成果を左右します。既定では9時から21時のあいだに収まるように設計してください。

2のシナリオ名も軽視されがちです。運用が続くとシナリオは増えていきます。「新規1」「テスト」のような名前を付けると、半年後にどれが動いているのか分からなくなります。「友だち追加_初回来店誘導_3通」のように、目的と通数が分かる名前にしてください。

業種別に、どんなシナリオを組めばいいのか?

サロンの受付でタブレットを操作しながら顧客対応をするスタッフ

実際に組む場合の型を3つ挙げます。そのまま使うのではなく、自分の商売に置き換える下敷きとして見てください。

サロン・整体(初回来店を取る)

タイミング内容
1追加直後あいさつと、何のアカウントかの説明。特典の案内
2翌日よくある悩みへの回答。売り込みはしない
33日後施術の流れと所要時間。初めてでも不安がないことを伝える
45日後予約方法の案内。ここで初めて明確に誘導する

サロンでのリピート施策の全体像はサロンのリピート率を上げるLINE活用にまとめています。

通販・EC(初回購入を取る)

タイミング内容
1追加直後クーポンの配布と使い方
2翌日商品が生まれた背景。作り手の話
33日後実際に使った人の声
45日後クーポンの期限が近いことの案内

制作・BtoB(相談につなげる)

タイミング内容
1追加直後資料の配布
22日後よくある失敗と、その回避方法
35日後実際の事例と、かかった期間
47日後費用の目安
510日後相談の案内。売り込まずに窓口だけ示す

どの型にも共通しているのは、売り込みが最後に1回だけという点です。1通目から予約や購入を求めると、その時点で読まれなくなります。

ステップ配信でブロックされるのはなぜか?

深夜のベッドサイドで通知に光るスマートフォンの画面

配信を始めたあとにブロックが増える場合、原因はほぼ次の4つです。

  1. 送信時刻が深夜になっている
  2. 通数が多すぎる、または間隔が短すぎる
  3. 毎回売り込みが入っている
  4. 誰に向けた話なのか分からない

1については前述のとおりです。2は、毎日届くと通知そのものが負担になります。3は、1通ごとに何かを買わせようとすると、読む理由がなくなります。

4は見落とされやすい原因です。友だち追加の入口が複数ある場合、来ている人の状態はバラバラです。広告から来た人と、店頭のQRから来た人では、知っていることがまったく違います。同じシナリオを流すと、どちらにも刺さらない内容になります。

入口ごとにタグを分けて、シナリオを分岐させてください。友だちの集め方と入口の設計はLINE公式アカウントの友だちの増やし方、SNSからの導線設計はインスタリールからLINEへ集客する導線設計で解説しています。

効果はどの数字で判断すればいいのか?

ステップ配信の良し悪しは、感覚では判断できません。次の3つを見てください。

数字見る場所判断の目安
各通の開封率シナリオの配信結果通ごとに大きく落ちる箇所が改善点
クリック率トラッキングリンク誘導した通で1桁なら文面を見直す
ブロック率友だち一覧の推移特定の通の直後に増えていないか

最も分かりやすいのは、どの通でブロックが増えたかです。3通目の直後に集中しているなら、その内容か、送った時刻に原因があります。

全通の平均を見るのではなく、通ごとに分けて見てください。平均で見ると、悪い1通が良い3通に隠れます。

よくある質問

Q1. ステップ配信は何通くらいが適切ですか?

3通から5通が目安です。通数を増やすほど成果が上がるわけではありません。ゴールにたどり着くために相手が知る必要のあることを並べて、1通1テーマで割り当てた結果の通数にしてください。

Q2. LINE公式アカウントの無料のステップ配信では足りませんか?

全員に同じ順番で送るだけなら足ります。入口ごとに内容を変えたい、反応した人だけに次を送りたい、という段階になると分岐が必要になり、Lステップの範囲になります。料金の考え方はLステップの料金プランを参考にしてください。

Q3. 配信の途中でシナリオを修正できますか?

修正はできますが、すでに配信が進んでいる友だちへの反映のされ方には注意が必要です。修正前に、現在そのシナリオの何通目にいる人がどうなるかを確認してから変更してください。運用を始めたあとの修正は、テスト用のアカウントで挙動を確かめるのが安全です。

Q4. 反応がまったくない場合はどこから直しますか?

1通目からです。1通目が読まれていなければ、その先は誰も見ていません。開封率が最初から低い場合は、送信のタイミングと、友だち追加の入口で何を約束したかを確認してください。入口の期待と1通目の内容がずれていると、そこで離脱します。

Q5. 自分で作るのと、構築代行に頼むのはどちらがいいですか?

設定作業そのものは自分でもできます。判断が難しいのは、通数と間隔と分岐の設計です。1度組んで数字を見ながら直せる時間があるなら自分で、早く形にしたい場合や入口が複数ある場合は相談を検討してください。

まとめ|操作より先に、設計を紙に書く

Lステップのステップ配信でつまずくのは、操作方法ではなく設計です。

作る前に、ゴールを1つに絞る、通数と間隔を決める、離脱した人の受け皿を用意する。この3つを紙に書き出してください。ここが決まっていれば、管理画面での作業は流れ作業になります。

送り始めたあとは、通ごとの数字を見てください。平均ではなく、どの通でブロックが増えたかを見ると、直すべき場所が1つに絞れます。

そして送信時刻だけは最初に確認してください。深夜に通知が飛ぶ設定になっていると、内容にかかわらず結果は出ません。

LINE公式アカウントの構築・運用のご相談は お問い合わせ からお気軽にどうぞ。シナリオの設計から、入口ごとの分岐まで一緒に組み立てます。

関連記事

関連する制作実績